モノ魔リスト

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必要ではない。だがよく考えてみると、たしかに必要ではないようだが愛すべきモノたち。

【永久凍結版】米国生活にこれは欠かせる!三種の凡器 - 自炊編

 

冒頭から何ともうつけた題名だが、もともとは『永久保存版!』とか『欠かせない!』とか銘打つつもりだった。だが書き終わって見返すに「いや、別に欠かせなくはないな」と感じたため、こういう題名に落ち着いたわけだ。そう考えれば何も不思議ではない。

 

題名はさておくとして、米国においては外食がやたらと高い。

もちろんエリアによって異なるだろうが、ごく普通のレストランでランチで取った場合でも、チップ込で2000円近くになるのはザラにある。ファストフードならもう少し安くなるとはいえ、流石に毎日通うのは抵抗がある。従って毎日外食というのは、経済的にも健康的にもあまり現実的ではない。これは筆者が日本人だからというわけでもないようで、現地のスタッフもランチは一旦家に帰って取るとか、事務所に持参するというスタイルが多数派である。「外食は週に2回に限るようにしている」と公言している若い女性スタッフもいるほどだ。

スーパーに行けば冷凍食品もたくさんあるので、それを使って済ますのもアリだろう。聞くところによれば、ちゃんと選べば美味しいものは美味しいらしい。が、それはつまり美味しくないものは美味しくないということでもある。筆者の場合は幸か不幸か、3回購入してすべて外れを引いた。というわけで、それ以降は殆どの場合自炊をしている。数えてはいないが、単純計算で朝食も含めて年間900~1000食ほど作っているかもしれない。 そういう背景もあって、今回垂れ流す3種の凡器はすべて自炊関連の物品になっている。また地域にもよるが、アメリカには家具備え付けのアパートも多く、そういう場合はいわゆる家電系は一通り揃っている。筆者のアパートもその手のタイプなので、今回家電には一切触れていない。

   

三種の凡器その1: ツヴィリングのコンパクトシェフナイフ

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ミシガンの住居は日本の基準に照らすと全体的に不必要なほど広いが、その割にキッチンだけは別に大きくなかったりして、何ならシンクはやけに小さい。というわけで日本にいた頃は普通の三徳包丁を使っていたが、こちらへ来てからはそれよりやや小ぶりな、コンパクトシェフナイフが活躍している。

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刃渡りは実測でだいたい15㎝。

通常の三徳包丁に比べると刃渡りがやや短く、実測で15㎝ほどである。よく家庭用でおすすめされる三徳が18㎝とかだったりするので、一回り小さいサイズ感だ。

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「ちょっと物足りない」くらいが実は丁度良い。

写真で見ると非常に頼りない気もするが、実際に使ってみると取り回しの良さが光る。かぼちゃを丸ごと買うとか、魚を一から捌くようなことがなければ、このサイズで十分事足りる。単身者ならなおのことである。研ぎ直しの手間が少ないのも利点である。

ちなみにツヴィリングでなければ絶対ダメということはない。あくまで持ち主の感覚に合えばそれで良いだろう。ただ、家庭用という事を鑑みれば、それなりに長切れして錆に強い素材の方が賢明である。いわゆるステンレスで、例えば銀紙系とかVG-10とか選択肢は多い。このツヴィリングのコンパクトシェフはFC61と表記されているが、感覚的にはVG-10と似たような素材だろうか。

余談だが、こと切れる切れないの話になると、やれZDP-189がどうとかカウリXが何たらとか、白紙1号のAやらBやらと色々話が出てくる。が、あくまで家庭用としてみたらあれらは明らかにオーバースペックである。鋼材に拘るのもまた一興だが、面倒くさがりの筆者としては炭素鋼は錆びた時面倒だし、炭素鋼は錆びるしセミステンは硬くて研のが億劫になるし、それだったら取り回しの良さを取った方が有用だろう。

唯一の注意点として、この手のサイズ感の包丁はアメリカ国内だと絶妙に見つけづらい。従って、恐らくは日本で購入して持参した方が無難である。ついでに定番のシャプトンのオレンジでも持っていけば、包丁まわりでは多分困らないんではないか。 

 

三種の凡器その2: 北陸アルミニウムのアルミフライパン

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たまにレストランなんかで見かけるアレである。これは渡米直前に日本で購入していたのだが、大変役立っている。

メリットとしては、アルミ製で熱伝導率が良い事、地肌が白銀色のためソースが視認しやすい事、あと何より色がちょっとお洒落というところだろう。このちょっとお洒落という特徴こそ、自炊率を上げる最高のスパイスかもしれない。反面、驚くほど焦げ付きやすく炒めものなんかには全く向かず、ほぼパスタ専用のフライパンと言っていい。ただ一人暮らしとなるとパスタでちゃちゃっと済ませるという事は結構あるため、実際の活躍機会はかなり多い。そういう意味では、米国生活に限らず一人暮らし全般に便利と言えるかもしれない。

ただ、こちらは米国では入手がかなり困難である。アマゾン等でみればない事もないが、あまり選択肢が多くはない。この商品は持ち手が木製の別体になっていいて、持ち手が熱くならないのがメリットだが、そういう気の利いた商品はアメリカでは見たことがない。

 

三種の凡器その3: 無印(MUJI)のアカシアボウル

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サラダだろうがパスタだろうがうどんだろうが丼だろうがだいたい何でもぶち込めるし、ぶち込んだらぶち込んだで見た目が意外にそれっぽくなる(今風に言うと”映える”だろうか)ので、この手の大きめボウルは一つあると大変役に立つ。洗い物が少なくなるのも利点である。もちろん陶製の器でもいいのだが、あれは重い上に落として割った時に面倒なのがネックである。

こちらは日本から持参したものでは無く、トロントに来訪時にMUJI(無印良品の海外展開版)で購入した。為替の関係もあるだろうが、恐らく日本で買った方が安いだろう。

アカシア ボール 約直径20×高さ8cm

https://www.muji.com/jp/ja/store/cmdty/detail/4549337082748

 

 

免責事項

このリストは、ミシガンでよく店員に間違えられた独身日本人男性によって勝手に作成された。なお、より効率的にミシガンで店員に間違えられるための手法については、こちらの記事をご参照いただければ幸いである。