モノ魔リスト

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必要ではない。だがよく考えてみると、たしかに必要ではないようだが愛すべきモノたち。

アメリカのスーパーマーケット ランク早見表(含む偏見 in MI)

 

前回の記事では、日本とアメリカのスーパーマーケットの違いについて勝手に触れた。

bran-cpain.hatenablog.jp

一言で言えばランク観が違うということだが、ランクランクと言っていたにも拘らず、その一覧表を作るのをすっかり失念していた。

 

ということで、筆者がミシガン在住時に日常的に使っていたスーパー群を、独断と偏見によってランク分けし、格付け表にしてみた。

ミシガン スーパーマーケットランク早見表

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単純に価格だけで羅列していっても良いのだが、そうするとTrader Joe'sあたりがよくわからない立ち位置になってしまうため、お洒落度なるふわっとした横軸をデコレートしてみた。

都合4象限に分けられるため、どうでもいいコメントと共に解説してみよう。

 

激安×実用性(第3象限)のスーパー群

1. Walmartウォルマート

説明不要の売上高世界最大の企業。筆者の居住していた地域では最安のスーパーと言える。接客はいかにもな米国風。

一方で品質には疑問符が付く場合もある。またパック包装のものを買うときは、他の人によって開封されていないか確認した方が良い。(ここに限った事ではないが、特にウォルマート開封済みの物が多いので)

また客層に関しては特筆すべきレベルで、実際にPeople of Walmartなるミームが存在するほど。

筆者はトマト(個人的に大量消費するため)や、大鍋でカレーを大量に作る時の具などをよく購入していた。

なお、ここで売っている牛乳には何故か賞味期限が2カ月くらいのものがある。怖い。

2. Target(ターゲット)

上位版Walmartという印象のスーパー。つまるところザ・中層というイメージだが、個人的にはいまいち印象が薄い。良くも悪くも中途半端なのか、近年は売り上げも振るわないようだ。イチゴが安かったので何度か買ったな、くらいしか記憶がなかったりする。

3. H Mart(エイチマート)

米国で広く展開する韓国系のスーパー。いわゆるアジア系の食材が多く揃っており、韓国だけでなく中国、日本のものもある。ただし日本の商品は基本的に高く、そのためお洒落度の割にランクはやや高め。

以前別の記事で紹介したが、アメリカン和牛を初めて見たスーパーでもある。日本のものに近いキャベツ(米国のスーパーにあるキャベツは異常なほど硬い)や、チンゲンサイなどが安く買える。

あとは妙に鮭が美味かったので、よくホイル焼きにしていた。

 

激安×お洒落(第4象限)のスーパー群

4. Trader Joe's(トレーダージョーズ、トレジョ)

お洒落でコスパが良いということで、若者を中心に大人気のスーパー。ちなみに日本人駐在員の奥様達の間では、狂信ともいえるほど圧倒的な支持を得ている。店員がフレンドリーなのも特徴だろう。

反面、店舗面積も駐車場も人気の割に狭く、品揃えの絶対数も少なめな印象。広い米国に来てまで混雑したところに行きたくなかった筆者としては、この混雑は明確なマイナスであった。またお洒落な割に、ワインのセレクトがローレンジばかりなのも少々辛い。

オリジナルブランドが好評で、特に冷凍餃子は日本の味に近いし高コスパのため、行ったときはまとめて買っていた。というかそれしか買っていなかった気もする。

 

富裕×実用性(第2象限)のスーパー群

5. Kroger(クローガー)

Targetの強化版スーパーというイメージであるが、Whole Foodsには色々と及ばない。ここもTargetと同じく、筆者としてはあまり印象に残っていない。

筆者が赴任してすぐの頃に商品回収騒ぎを起こしていたため、そもそもイメージがあまりよくなかったのもあるかもしれない。

6. One World Market(ワンワールドマーケット、ワンワ)

ミシガンに住む日本人なら知らない人はいないであろう、日本系のスーパー。日本の食材や調味料なら独壇場。米のラインナップも素晴らしく、日本の米に肉薄する品質のものが買える。

当たり前と言えば当たり前だが、輸送費もあってか日本の食品はおしなべて非常に高い。そういう意味で、お洒落さと値段は比例していない。

高いとはいえ、ヒガシマルのうどんスープや、まともな干しシイタケが買えるのは非常にありがたかった。あとは冷凍の薄切り肉(米国では薄切り肉という文化がない)も地味に役立った。鮭だけはエイチマートの勝ちだが。

富裕×お洒落(第1象限)のスーパー群

7. Nino Salvaggio(ニノサルヴァッジョ?)

シチリア女子から教えてもらった、イタリア系のスーパー。個人的には、トレーダージョーズとホールフーズとの中間に位置するイメージ。

トレーダージョーズに比べて広かったのと、ワインのセレクトがかなりまともなので、その点で優位にある感があった。コーヒーの量り売りも結構充実していたイメージ。

8. Whole Foods(ホールフーズ)

高級スーパーの代名詞。Krogerの上位互換と言う意味では、ある意味ウォルマート最終形態と言ってもいいかもしれない。

店舗のお洒落さ(トレジョとは方向性が異なるが)、スタッフのレベル、客層、品揃えどれをとっても一流と言えるスーパーだろう。値札さえ受け入れられれば、だが。

ワインのセレクトもなかなか良い。またミシガンローカルの牛乳が売られていたのだが、これが圧倒的に美味だった。高いとはいえ牛乳だけは必ずここで買っていたし、今でも恋しいほどだ。

普段はウォルマートのトマトばかり買っていた筆者が、一度ホールフーズのトマトを買って食した時には、そのあまりの旨さに震えた。その後レシートを見て冷静になったが。

9. Plum Market(プラムマーケット)

ミシガンを中心にローカルに展開する、超高級スーパー。先述の通りホールフーズの時点で十分に高級なのだが、ここは更にその上を行く。客層にも富裕層感が漂っており、冬場に行こうものなら上品なカシミヤコートを着こなす老夫婦を発見できたりする。ウォルマートと比較すると、来訪客の体型および肌の色の傾向がかなり違う。

実は色々な範囲でホールフーズと商品が丸被りしてたりもする。実はホールフーズで売っている例のミシガンローカルの牛乳もダダ被りしていたのだが、値付けはホールフーズより高いのだから驚かされる。

またワインのセレクトは異次元と言っていいレベルで、ローレンジから超ハイレンジまで不必要なほど充実している。普通にオーパスワンをワゴンで売っているので、お土産に衝動買いをしたのは今や良い思い出である。

あまりに高級すぎて、体に悪そうなものは置いておらず、代わりにオーガニック製品率が非常に高い。無性にドリトスが食べたくなってポテトチップスコーナーを見てみた際、体に良さそうなポテトチップスしか並んでおらず、絶望した記憶がある。

 

 

思いのほか長くなってしまったが、以上の9つが筆者のよく通っていたスーパーたちである。

後の方になればなるほど解説文が長くなるのはご愛敬である。