モノ魔リスト

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必要ではない。だがよく考えてみると、たしかに必要ではないようだが愛すべきモノたち。

【バーチ・ラン・プレミアムアウトレット】あの全米14位GDPのミシガンで最大疑惑のアウトレット

 

こと「全米」と聞くと、脊髄反射のごとく『震撼』とか『泣いた』とか『ナンバーワン』とかのワードを後ろにつけたくなるのは陰険な筆者に限った話であろうが、そんな全米において堂々14番目のGDP(2018年名目GDP)を誇るのが、かのMI、すなわちMichigan(ミシガン)州である。

 

 

このミシガン州、そのGDPもさることながら人口で見ても10番目(2015年)、面積で見たならば11番目、更に州都はあのLansingである。

かような情報を踏まえたならば、このミシガンが全米においても1,2を争うほどに重要な立ち位置にあると断言して然るべきと言うのも、強ち過言かもしれない。

 

 

 

そんなミシガンにおいて最も大きな規模を誇るアウトレットが—

 …などと供述した導入にて、先日ミシガン最大のアウトレットたるグレートレイクスアウトレットを生意気にも紹介した。

bran-cpain.hatenablog.jp

 

  

 

ところが。

とある日の帰りがけ、この地に20年以上住む事務所のマネージャーに

 

”グレートレイクスって、ミシガンで一番でかいアウトレットだよね?”

 

と訊けば、

 

”大きさで言ったらバーチランじゃないか?”

 

即答したではないか。

 

 

 

 

 

 

なんとしたことか。

ブログに、虚偽の記載をしてしまった。

 

 

↓↓↓虚偽の内容を含んだ疑いのある記事↓↓↓

bran-cpain.hatenablog.jp↑↑↑偽りを孕んだ可能性のある記事↑↑↑

 

 

仮にもブログを書くものとして、このような初歩的な誤りを犯すとは。

意図したものではなかったとはいえその所業、まさに万死に値する。

深くお詫びするとともに、今後二度と過ちを犯さぬよう、ここに一切の筆を投げ捨てることにする。

 

Raretsu

 

 

 

 

 

 

 

 

といった逡巡を多少は抱いたのだが、実際赴いてみると今回のバーチランアウトレット

「Largest」

「Biggest」

といった表現が見られなかったのである。

隙あらば「Largest」と書くグレートレイクスを先に訪れてしまったならば、あれを最大と認識しても仕方がないのではないか、と自己弁明に暇がない筆者がここにいるわけだ。

 

そもそも思い返せば、ここはただのブログではない。

史上稀にみるほどの辺境ブログである。

よってどこが最大とかいった情報は、他の信用に足るブログ様に任せることにしたい。

 

 

 

 

そんなわけで、ミシガン最大とされる

Birch Run Premium Outlet (バーチ・ラン・プレミアムアウトレット)

について垂れ流していきたい次第である。

www.premiumoutlets.com

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当然であるがこのバーチランアウトレット、されるだけあってかなり大きい。

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どうやら、おおよそ120程度のショップが軒を連ねているようだ。

ちなみにどちらが大きいかで揉めているかもしれない、あのグレートレイクスアウトレットとの最大の違いは、あちらは屋内、こちらは屋外アウトレットということである。

 

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例によって巨大なので、その全容は収められない。

 

日本でも屋外のアウトレットは存在するが、米国の場合はそのサイズがやたらと大きいためか、店舗間を車で移動するのが主流のようだ。

よって、どの店舗の前にも広大すぎるほどの駐車スペースが完備されている。

 

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とはいえ、歩いてまわるのが絶対に不可能というわけではない。

 

実際、気になる店舗をいくつか見て回りながらざっと回ったところ、2時間ほどで一応回る事が出来た。

筆者がそもそもアウトレットに興味がないという事もあるかもしれないが、何にせよ距離的には不可能ではないということである。

ただ現地人であると思わしき諸兄姉はいずれも、基本的に車でそれぞれの店舗をはしごしているように見受けられた。

察するに筆者のように何となく全体を見るというわけではなく、もともと目当ての物が決まっているのだろう。

 

 

 

目当ての物と言えば、前回のグレートレイクスでも極めて見識の狭い筆者の独断と偏見によっていくらかの店舗を取り上げた記憶がある。

このバーチランアウトレットも十分以上に多くの店舗を持っているからして、この度も同様の形式に進んで甘んじたいと考えるが、今回は更に筆者の偏執的な趣向を凝らしたセレクトになっていることを、事前にお詫び申し上げる。

 

筆者の偏執的な趣向を凝らした考察の垂れ流し

アパレル編

靴・鞄編

その他

結局どちらが大きいのか編

 

 

 

アパレル編

基本的な傾向として、米国のアウトレットでは衣料品がかなり安くなるようだ。

これはグレートレイクスバーチランも、その他のアウトレットでも同様である。

どこも体感で50%~60%くらいになっている印象で、更にクリアランスセールのゾーンが置かれている場合もあり、その手のゾーンは70%超の値引きがされている事もしばしばである。

日本でも有名なところでいえば、アメリカンイーグルトミーフィルフィガー等さまざま存在するが、これらはグレートレイクスアウトレットにも存在する。

よって衣料品に関しては、グレートレイクスにはなかった2店舗だけにとどめておきたい。

  

THE NORTH FACE (ザ ノースフェイス)

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アメリカ合衆国発のアウトドア衣料品を扱うショップである。

おおよそのものが60%オフ、一部はそれよりもさらに安くなるようである。グレートレイクスには同店舗がないため、これを目当てに来る諸兄姉もいると聞く。

 

 

OLD NAVY (オールドネイビー)

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GAPの傘下に位置するOLD NAVY。どこか既視感があるような気がしたものだが、どうやら2016年を最後に日本からは撤退しているようである。米国へ訪れた記念として購入意欲を狩られる諸兄姉もおられるだろうか。

 

 

 

靴・鞄編

 

G.H. Bass (ジーエイチバス)

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G.H. Bassのペニーローファーと言っても泣く子は黙らず泣き続けるかもしれないが、所謂ローファーの元祖としてその名を轟かせているのもまた事実ではないだろうか。

陰険な筆者は米国の靴にさしたる共感は覚えないのでさほど詳しくはないが、しかし日本に比べると安価であることはかろうじて理解できた。

 

所謂代表的なペニーローファーを日本で買った場合、概ね\20,000ほどするようである。

対してこのアウトレットでは、$145から更に40%オフ(カラーによっては50%オフ)といった様相であった。為替相場にもよるが、大体日本の半値になるようだ。

ただしサイズだけは要注意で、USサイズでいうと10以上が大半である。89といったものは殆ど残っていないようだった。恐らく女性用についても同様の値引きが為されており、サイズが大きめなのも同様だろう。

 

 

Samsonite (サムソナイト)

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グレートレイクスにもある、人気の鞄ブランド。値引きの仕方もほぼあちらと同じで、基本的には40%オフ~60%オフが主流のようだ。一部ワゴンセール(といってもサイズ的にワゴンには入らないが)のようなものあり、その場合は70%近く値引きされるものもあるようである。

ちなみにバーチランにはTUMIはないため、そちらが目当ての場合はグレートレイクスアウトレットがおすすめである。

 

 

COACH (コーチ) ・ COACH MEN (コーチ メン)

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こちらもアメリカ合衆国発の人気皮革製品メーカーである。

実はこれまではアウトレットを訪れても、コーチには全く気を払っていなかったのだが、今回何となく拝見したところ、その値引き率の高さに驚愕した。

 

確認した限りでは、店内の殆どの製品が表示価格から70%オフというものだった。

例えば$600のレザーリュックであれば$180となるわけである。更に一部の製品はそこから更にタイムセールで20%オフ、すなわち最終的に86%オフという有様であった。

 

ところがこの現実は、筆者には俄かには受け入れがたいものであった。

仮にも皮革製品であるならば、そんな大きな値下げはできない

というのが愚昧なる筆者の見立てであるからである。

 

そんな筆者であるから、

 

”ははあ。これはこれは。これらの値札から更に70%オフということではなく、この値札自体が、既に70%の値引きが実行された価格、という意味であるかな?”

 

したり顔でスタッフに探りを入れたわけだが、

 

”その方、除算もできぬ愚昧か。値札を読み取り、7割引きを自ずから実行せよ。さすれば最終値を得られん。”

 

即答されてしまった。

愚昧であることも見抜かれたのだから、これはもう素直に退散するほかない。

 

 

しかしそれだけ安いとあれば、筆者がこの手のややこしい鞄偏愛する者でなかったならば購入に踏み切っていたであろうに。

つくづく自らの偏屈さが口惜しいと言わざるをえない。

 

 

 

その他

 

BOSE (ボーズ)

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こちらもグレートレイクスと被るが、人気のBOSEである。

あちらの記事でも触れたが、BOSEは最もアウトレット感のある店舗といっても良いかもしれない。

服や靴等に比べると値引き率はやや辛いものの、$300$250になっていたり、あるいは$250$150になっていたり、と思いきや完全に定価だったりと様々である。

 

そしてこのからくりをスタッフに尋ねたところによれば、値引きされているのは所謂

『リファービッシュ品』

ということらしい。性能・保証期間は普通の物と同じだという触れ込みである。

リファービッシュ品の在庫があるものは値引きし、そうでないものは定価販売という様式のようで、したがって例えば同じ製品でも、リファービッシュされているブラックは安く、普通の新品であるオレンジは定価、といった事が起こり得るのである。

 

 

LE CREUSET (ル クルーゼ)

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グレートレイクスにも店舗のあった、フランス発のお洒落なキッチンウェアブランドである。

グレートレイクスで拝見した時にはあまり値引きがされていない印象だったが、こちらではテーブルごとに30%オフ50%オフといった形で展開されているようだった。

売り場面積があちらよりも広いので、品数が単純に多い事もプラスに働いているのかもしれない。

ルクルーゼといえばカラフルなホーロー鍋が人気だが、ちらほら30%オフや50%オフのテーブルにもあったことから、それなりに値引きはされているのだろう。

 

しかし陰険な筆者の目を引いたのはそれらの鍋ではなく、同社のシェフナイフである。

調べた限り、日本の価格ではどうやら\15,000ほどの価格のようである。 

 

が、バーチランの店舗では$70ほどまで落ちていた。

見たところ鋼材は武生特殊鋼材のV金10のようであるから実用に支障はないであろうし、そのお洒落さも相まってか、陰険な筆者ですら多少購買欲を掻き立てられたほどである。

 

”ルクルーゼに行ったならホーロー鍋の値段を見て来いよ役立たずが”

とご指摘の諸兄姉がおられたならば、素直に謝罪するほかにあるまいが。

 

 

 WILLIAMS-SONOMA (ウィリアムスソノマ)

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浅学なる筆者は寡聞にして存じ上げなかったが、このウィリアムスソノマ、キッチン用品などを扱うアメリカの小売店という事である。

 

初めて訪れたわけであるが、比較的ハイレンジの品揃えのようである。

例えば先述のルクルーゼも扱っていたため、同社のホーロー鍋が欲しい諸兄姉はどちらもチェック対象となりえるかもしれない。

衣料品ほどではないが結構値引き率の高いものも多く、分布は20%オフ~70%オフといった具合である。

ちなみにネスプレッソがかなり置かれていたが、一律で20%オフのようだった。

 

他にもやたらとお洒落なものが多いので、眺めているだけでも何やらこそばゆく感じられてしまうのは偏屈な筆者だけであろう。

 

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クリアランスの棚もある。もともとはハイレンジの品なのだろうが、埃をかぶっているのだから本当にクリアランスなのだろう。

 

 

 

とはいえ陰険かつ偏屈な筆者としては、こちらが気になった。

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日本ではあまり聞かないように思うが、SMEG (スメッグ) なるイタリアの家電メーカーという。

なんとなくデロンギデディカに似たような風貌だが、こちらの方がやや丸みがあって可憐なようで、意外や意外に視線を奪われたものである。

 

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とはいえ、デディカも決して悪いデザインではない。

 

ちなみにこちらのSMEG、日本で買うと10万の大台を超えてしまう事もあるようだ。

一方で、このウィリアムズソノマならば$449から更に20%オフである。

何ともお得ではないか。買う必要があるかどうかは全く別ではあるが。

 

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ちなみにSMEGの隣には、どこかで見た事のある杖が$12でひっそりと売りに出されていた。

 

 

結局どちらが大きいのか編

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意外とあまり目立たない目印。

 

冒頭でもソフトに触れたが、結局どちらが大きいのかという事については

偏屈な筆者のいい加減な体感として、

 

店舗数で見れば

グレートレイクス>バーチラン

 

敷地総面積で見れば

バーチラン>グレートレイクス

 

という認識でよいのではなかろうか、と憶測する。

個人的には店舗数が多く、何よりLargestを前面に推しているグレートレイクスの方が適任のように思えるが、捉え方は人それぞれなのでこのあたりで匙を投げておく。

 

その証拠として、今回の題名を

 

ミシガン最大「疑惑」のアウトレット

 

とすることで、丸く収めたつもりでいたい筆者である。

 

 

 Raretsu