モノ魔リスト

モノ魔リスト

必要ではない。だがよく考えてみると、たしかに必要ではないようだが愛すべきモノたち。

このご時世におけるミシガンからの帰国

 

中国の武漢に端を発し、爆発的な広がり方を見せるコロナウィルスの脅威を受け、ミシガンに駐在していた筆者もついに帰国と相成った。当初の予定よりもやや時期を早めての日本への帰国となる。

 

米国が緊急事態宣言を発して2週間、そして筆者にとってはリモートワークを初めて都合1カ月以上が経った。本来であれば、出発前にお世話になった現地事務所のメンバー一人一人に直接会って挨拶くらいしたかったものだが、この情勢下ではそれもできかねる。

更に悪い事には、先週から事務所のホワイトカラーのスタッフがほぼ全員"Furlough"状態となってしまった。Furloughは直訳すると休暇だが、今回の意味合い的には無給での自宅待機というイメージらしい。それに伴い社内サーバーや各種ソフト、果てはメールアドレスへのアクセスも停止されたようで、WEBミーティングどころかメールでの挨拶すらままらなくなってしまった。この辺のコストカットへの動きは何とも米国らしいといえるが、それにしても寂しい幕切れである。

 

とはいえ背に腹は代えられず、本社からの要請に従い日本へのフライトを予約して今日に至る。残念ながら直行便はキャンセルされてしまったため、デトロイトからシアトル経由で羽田へと向かう便となる。

 

大方予想はついていたことだが、やはり空港には人の影は殆どない。

f:id:Raretsu:20200416204158j:plain

チェックイン入口。

どれだけ朝早く来ようとも手荷物検査ゲートには人が並んでいるものだが、筆者がついた時にはそれもなかった。

 

f:id:Raretsu:20200416204352j:plain

チェックインゲート。

チェックインゲートも殆ど閉鎖されていて、極一部だけに限って開いていたようだ。

受付のスタッフもやはりというかかなり気を配っているようで、何かするたびに手指の消毒をしているのが印象的だった。行き先が羽田と伝えると、「日本に到着したらすぐにPCR検査を受けるんだよね?」とも聞かれた。この質問はこの時期でなければまず耳にしない類の物だろう。

 

ミシガンでは公にSocial Distancingが奨励されていることから、手荷物検査でも6フィートの距離を離すようにとの指示があった。そのため列も長くなるかと思いきや、そもそも並ぶ人が少ないためあまり問題にはならない、というのが何やら変な気分である。才ほど耳にしたアナウンスによれば、飛行機の座席も真ん中のシートはブロックされるようだ。

 

 

帰国後の2週間は会社手配のホテルに隔離される予定だが、やはり気がかりなのはPCR検査である。日本での検査対象者が増えてきている事から、結果が判明するまでそれなりに時間がかかるという。どのみちホテルでの隔離は確定しているわけだが、検査待ちの状況がやや過酷らしいとか案外そうでないとかいう情報は種々小耳に挟んでいるので、そのあたりの話も明日、少し垂れ流してみようと考える次第である。