モノ魔リスト

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必要ではない。だがよく考えてみると、たしかに必要ではないようだが愛すべきモノたち。

レジ袋で見分ける、アメリカの各スーパーの性格

 

主に食料品を扱う量販店、つまり日本語で言うと「スーパー」、英語で言えば"Grocery Store"だが、ここアメリカには日本以上に様々なものが存在する。それぞれのスーパーには特色があるわけであって従って、どこがいいとか悪いとかいうことではない(合う合わないはあるが)。ただ、以前から感じているのが『スーパーによって何となく性格と言うか方向付けがあり、それぞれ値段や品揃え、そして客層が違う』ということだ。

 

そして昔から「履いている靴を見れば、その人がわかる」などと言ったりするが、今回はそれに類する筆者の独断と偏見による説として

レジ袋を見れば、そのスーパーの性格がわかる

なる説を勝手にぶちあげたい。

 

スーパーのレジ袋 レベル1: 端のほつれやすい半透明のビニール袋

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Walmartのレジ袋。

まさしく普通のビニール袋だが、実際に手にしてみると日本のそれと比べてやや薄く耐久性に劣る印象である。また、触った質感としても日本のそれよりもやや粉っぽい感じがする。

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またこの手のビニール袋に特徴的なのが、妙に端がほつれやすいという点だ。粉っぽい質感も含めて、恐らく製造工程やらコストなどによる特徴と推察される。

このレベル1のレジ袋は、主に低価格を売りにしているスーパーにて使われている場合が多い。代表格としてはWalmart (ウォルマート) が挙げられる。

 

スーパーのレジ袋 レベル2: 半透明のビニール袋

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H Martのレジ袋。

レベル2も見た目上はレベル1と同じビニール袋に見えるが、手にしてみるとレベル1との違いを感じ取る事ができる。手触りに粉っぽさはなく、厚みもやや増しているため、強度に関してもレベル1より高い。

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レベル1では生じていた端のほつれも、このレベル2ではみとめられない。総合的に見て、日本でよく見るビニール袋に非常に近いと言えるだろう。

レベル2のレジ袋を使うスーパーは、やはりレベル1よりも価格設定が高いところが多い。代表格としてはH Mart (エイチマート)One World (ワンワールド) だろうか。(厳密にはワンワールドの方がやや丈夫ではあるが)

 

スーパーのレジ袋 レベル3: 不透明のビニール袋あるいは紙袋

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Nino Salvaggioのレジ袋。

レベル3の特徴として、ビニール袋だが中身が殆ど見えない不透明タイプであることが挙げられる。おまけにこのNinoのレジ袋は端のほつれがどうとかいう以前に、形からして一般的なレジ袋とは異なる変形型である。またレベル2より更に厚く丈夫な場合が多い。加えてこのレベル3のビニール袋を採用しているスーパーには、同時に紙袋の選択肢も存在する場合が多い。その場合、レジでの会計時に" Paper or Plastic?"と訊かれる。

レベル3のレジ袋は、ちょっとお洒落に振ったスーパーで使われる傾向がある。オーガニック食品などの取り揃えも多い場合が多く、客層も流行感度の高そうな若年層が多くみられる。代表格としてはNino Salvaggio (ニノサルヴァッジョ?)Trader Joe's (トレーダージョーズ) 。特にトレーダージョーズは日本人にも人気らしく、トレジョの愛称で呼ばれているとか。

 

スーパーのレジ袋 レベル4: すべて紙袋

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Plum Marketの紙袋。

レベル4は今回の分類では最高位に位置し、レジ袋が紙袋に統一されているスタイルを指す。ビニール袋の選択肢がそもそも無いということだ。紙袋の色は基本的に薄茶色が多いが、下記のようにサイドがツートンカラーになっていたりと、デザイン性に富むものも存在する。

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レベル4のレジ袋は、高品質を売りにしたスーパーでよく使われている。レベル3で紹介したスーパーと同様オーガニック製品を取り扱うが、それだけでなく地産地消の概念に基づくローカル製品も展開している事が多い。なお価格に関しては他のいかなるレベルに比べても一回り高いといって差し支えなく、客層にも明らかにその片鱗が見られる。代表例はWhole Foods (ホールフーズ)Plum Market (プラムマーケット) など。

 

 

以上が、『レジ袋を見れば、そのスーパーの性格がわかる』とかいう筆者の勝手な推論である。まとめると以下の写真のような感じだろうか。

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重ねて言うが、これは『レベルが低いところはダメで、高いところは良い』とか『紙袋を使っているスーパーに行こう』と言っているわけではない。事実、筆者は今回紹介したレベル1から4まですべてのスーパーを日常的に活用している。あくまでレジ袋のスタイルの違いによってなんとなくそのスーパーが分かり、もちろんそれぞれ特色があるわけで、それがなんだか興味深いという話である。ようは使い分けが重要ということになる。