モノ魔リスト

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必要ではない。だがよく考えてみると、たしかに必要ではないようだが愛すべきモノたち。

アメリカにおけるダイレクトメール事情【封入された硬い何か】

 

ミシガンへ移ると、ほどなく家の郵便受けにはDMとか広告とかいった類のものが届くようになった。日本でも同じようなことはあるし、別段それ自体は驚くことではない。

ただ、このミシガンで受け取ってきたDMとか広告には、ちょっと特徴的なスタイルがあるように思う。

 

というのも、見た感じは普通の封筒であっても、結構な確率で中に『何か硬い物』が入っている事があるのである。

例えば、本日受け取った2通の郵便物がある。どちらもご多分に漏れず、なんか硬いものがあるな、と思って開けてみれば、

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やはりというか、入っていた。

 

初めて受け取った時には文字通り『なんだこれ』と思ったものだが、これはつまるところ

 

郵便物を受け取る→硬いカード状のものが入っている→新しいクレジットカードか何かかな?→開けてみよう

 

という思考を誘発させるという魂胆なんであろう。つまり広告の一環である。

実際これは結構有効なようで、現地人に聞いても「何か硬いものが入っていたらとりあえず開ける」という人は多いらしい。こういった広告の類では、まず『広告対象に郵便物を開封させる』という事そのものがひとつの大きな関門らしく、そういう意味では実用性の高い手法なのだろう。

 

 

実際のカードはこんな感じである。

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筆者の経験上、カードのサイズも一般的なクレジットカードと同じサイズに揃えられている。で、表面には大体アピールしたい数字が書かれており、裏面には電話してね!とアップテンポな調子で書いてあることが多い。

 

もっとも材質はほとんどの場合厚紙で、その場合さすがに厚みは完全に再現できていないことが多いのだが。 

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左が厚紙カード、右が実際のクレジットカード。

これに加えて、クレジットカードなら表面に文字が立体的に印字されているはずなので、その辺も含めてよくよく触ればわかったりもするのだが、結局気になって開けてしまったりするので、しっかり術中に嵌っていると言える。

 

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もし登録すると、こんなにカードの色が選べるらしい。

 

また稀に『サイズ・材質・厚みすべて実際のカードと同等』の模倣カードも出現するのだが、あれなどは出来が良すぎて逆に感心してしまう。カードとしては当然使えないので、ちょっともったいない気がするというか、何なら採算が取れているのか気になってしまうほどだ。

 

いずれにしても、なかなかどうしてよくできたものである。

 

 

2020/1/1追記

元旦に新たなカードが到着していたので開封してみた。

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でかでかとPRE-APPROVEDとある。確かにこちらが応募しない限りApproveもされないだろうから、事実ではある。

 

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今回はかなり本物に近いカードが入っていた。

 

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なかなか芸が細かく、カード番号のところがちゃんと立体的な印字になっている。

普通はカードの有効期限が書いてある辺りに、返信期限が印字されているのもなかなか小気味よい。